新緑の黒部峡谷トロッコ電車に乗る旅(6)/欅平駅周辺散策、その先は?
終点の欅平駅に到着しました。
折り返しのトロッコ電車が出発するまで周辺を散策します。
奥鐘橋
欅平駅は黒部川と祖母谷川とが合流するところにあり、奥鐘橋はその合流地点にかかる大きな橋です。
濁流というほどではなかったですが、雨と雪解け水で川を流れる水の音がとにかく大きかったです。
人喰岩
奥鐘橋を渡ってすぐ。
岩盤をえぐり取って作られた道です。岩が道を覆いかぶるようになっています。
人喰岩から見た景色。
左に見える赤い橋が奥鐘橋。橋の上に見える建物が欅平駅です。
人喰岩から先、道沿いに歩いていくと名剣温泉、祖母谷温泉があり日帰り入浴も可能ですが、この時期はまだ冬季休業中で人喰岩で折り返しました。
河原展望台
欅平駅から谷を下ったところにあります。まさに河原にある展望台。
展望台からは、先ほど歩いた奥鐘橋や人喰岩を下から眺めることができます。
下から上を眺める展望台なんですね。
この展望台から黒部川下流沿いに遊歩道があり猿飛峡へ行くことができますが、この日は川の水量が多く通行不可。猿飛峡へは行くことができませんでした。
GW前後の欅平駅周辺の観光スポットは、まだ残雪等の影響でオープンしていないところがあり、年によって状況は変わりますが、5月下旬から6月ぐらいにならないと全面的に周辺散策はできないようです。
今回は、そのような事情でしたので欅平駅での滞在時間は2時間ほど、宇奈月からの往復5時間ほどでしたが、夏など本格的なシーズン時は 1日たっぷり使うぐらいに計画を立てた方が良いと思います。
欅平駅から先は? 黒部ダムまで行ってみる?
奥鐘橋から黒部川上流を眺めると、欅平駅から先、峡谷沿いにトロッコ電車の線路が延びているように見え、建屋も見えます。
黒部川には、この先も電源開発を目的としたダムや発電所が点在しており、その終点は、あの黒部ダムです。
しかし、私たち一般客は、欅平駅から先、黒部ダムまでには行くことはできなくて再度トロッコ電車に乗って宇奈月へ折り返すしかありません。
ですので、欅平から黒部ダムに行くには、宇奈月へ戻り立山を経由して立山黒部アルペンルートを通って「迂回」をしなければなりません。
しかし、「黒部川をさかのぼって直接黒部ダムまで行ってみたい」と思ったアナタ。実は方法があります!
「黒部ルート見学会」に参加する
欅平から黒部ダムに至るまで、ほぼ黒部川に沿って「黒部ルート」と呼ばれる関西電力の発電施設建設、保守を目的とした資材運搬ルートがあるのですが、一般開放されていません。
しかし、関西電力では、この黒部ルートの見学会を毎年開催しており、応募して当選すれば欅平~黒部ダム間を通り抜けすることができます。
ワタクシ、この旅をした数年後に黒部ルート見学会に参加して黒部ダムから欅平まで通り抜けることができました。
絶景あり壮大な施設ありといった大変素晴らしい内容で、存分に堪能してきました。
抽選のうえ当選しなければなりませんが、一見の価値ありです。
この「黒部ルート見学会」の様子は、別の機会に紹介します。